子供に目が届くようにしたい！今まで無かった階段設置！

中2階から2階への階段：after

家づくりのご要望、目的

今までは１階と中２階だけを利用していたが、預かる子供の人数が増える為２階も利用することにしたが
とても暗く、床も古びた畳で、下に音も直接かなり響く。

さらに、この建物はもともと喫茶店と住居だったため、２階に上がる階段は外にあるため
子供たちにとってとても動線も悪く、大人の目も届かなくなる為、危険なのでなんとか改善したい。
ただ、階段がない場所に階段をつけることができるのか？また、建物としてそのようなことをしても
大丈夫なのだろうか？

また、１階の玄関周りも親御さんのお迎えが重なる時間帯はとても使い勝手が悪いため
広げたい。でも、そんなことをするのが物理的に可能なのか？

プランニングのポイント

子供さんが増えるにあたり、今まで以上に目が届きやすくする必要があるが、今まで、いろんなテナントさんも入られていたのか、何度かリフォームがされている建物のため、見た目だけではなかなか判断できない部分が多く存在しており、正直開けてみないと分からない部分がとても多い建物でした。

ですが、今までの経験と、詳細な現場調査から、抜ける柱、抜けない柱、開口を開けてもいい部分と開けてはいけない部分などをしっかりと確認し、今まではなかった中2階から２階に上がれる階段を設置しました。他社では階段を上る際に頭も当たり、絶対にできないと断られたそうですが、私たちは、図面とプレゼンを描いてご提案をさせていただきました。

また、２階は音が下に響くことを気にされていたので防音シートを設置したり、暗かった空間は壁や床の色を明るくしたり、規定の照度を満たせる照明を取り付けたりすることで解消しました。
１階の玄関周りは、玄関扉の位置を南へ少しずらすことで空間をひろげることと、もともとは電話ＢＯＸで、現在は収納スペースになているがあまり活用できていない部分を取り払いお迎えｽﾍﾟｰｽとしました。
写真には写っていないのですが、ガレージからも直接入れるようにしたいとのご希望もありましたので、ガレージから出入りできる扉も設置し、雨の日でも快適に過ごせるようになりました。

無理だろうなとあきらめず、ひとまず思いをぶつけてみてください。どうしても無理なこともありますが、できる限り知恵を絞り、ご提案させていただきます。

お客様のお声

新会館お披露目の日、「めっちゃ変わってるや～ん！！」「すごー！」「この色ええな～！」「僕の名前があるー！」っと、こども達からは、驚きと喜びの声があふれ出ていました。そして「大工さんってすげー！」「大工さんって何でも作れるんやなー！」っと、職人さん方のお働きに感心し続けるこども達の姿がありました。また、後日「大工さんにお手紙書きたい」との声があり、希望者の書いたお手紙には「私達のために工事をしてくれてありがとう」「おかげで気持ち良く遊べます」と、沢山の感謝の言葉が並んでいました。

姫路YMCA森の学童保育園は開設３年目を迎え、登録者増加に伴い保育室が手狭になり、アイシスさんに改修工事をお願いさせていただきました。短い工期に加え、放課後のこども達の生活を守りながらの工事という厳しい条件の中でしたが、こども達にとってもスタッフにとっても、また保護者の方にとっても大満足の改修工事になりました。

事前の打ち合わせでは、私達スタッフの悩み事をしっかりと聞き取りながら、プロの視点からの新しいご提案をくださいました。何度も現場に足を運び、現場のスタッフとの話し合いや思考を重ね、沢山の資料をご用意いただき、目に見える形で完成図などを指し示してくださったアイシスの皆さん。その仕事に向き合う真摯で丁寧な姿勢に、私達スタッフは、出会いの日から信頼を寄せる事が出来ました。夢物語と諦めかけていた中階段の設置も、プロの方々の創造力と工夫で実現し、こども達の生活はより安全に、そして豊かになりました。

また、工事期間中のほぼ毎日、職人さん方はお仕事の手を止めて、こども達と関わる時間を作ってくださり、時には工事の進み具合を見る機会も作ってくださいました。おかげ様で、こども達にとっても、信頼の出来る大人との出会い、プロの仕事を肌で感じる良い機会となりました。日々のお働きを通じて、こども達の中に、目には見えにくいけれどとても大切な他者への信頼感の構築や、心の成長となる機会を与えてくださった事、こども達が自然に「ありがとう」「おかげさまで」と、感謝の念を感じられるような関係を築いてくださった職人さん方に、何よりも感謝をしております。

最後に、こども達の言葉をかりて、私達スタッフも「大工さんってすげー！」「毎日ありがとう」という思いでいっぱいです☆ひょんな事で出会ったアイシスさんとのお繋がりが、今後も続くと良いなと思っております。